相続税対策の一つの方法として生前贈与がありますが、この生前贈与をどのような形で活用していけばよいのでしょうか。そして注意点はどのようなことがあるか、解説していきます。

■生前贈与の効果的な活用法
生前贈与を行う際に、重要なことや大きなメリットとしては相続人の納税資金対策になることや遺言の代わりとして生前贈与を活用することで意思表示が出来るという点があげられます。そのため、例えば相続人間の仲があまりよくないことを把握している場合や、遺言ではなく行動で意思表示をしたいという場合、そして多くの資産があるため少しずつでも相続財産を減らしたい、という場合に有効です。相続税も贈与税も累進課税の制度が取られているので、相続財産が多い場合には生前贈与で分散させることによって相続税も贈与税も減らすことが可能です。

■生前贈与の注意点
生前贈与において注意しないといけないことは、贈与後3年以内に相続が始まってしまった場合には、その財産は「相続財産」として扱われてしまう、ということです。こうなるとせっかくの生前贈与も効果が半減してしまうので注意が必要です。また、相続税よりも贈与税の方が税率が高くなってしまうこともあるので、贈与のしすぎには注意が必要です。

税理士法人アイアイティーではさいたま市、川口市、越谷市、上尾市を中心に「生前贈与」「相続時精算課税制度」「税務調査」などに関する税務相談を承っております。「生前贈与」に関してお困りのことがございましたらお気軽に当事務所までお問い合わせください。